LINE@で更新を受け取る!
フィリピン

【閲覧注意】フィリピンの祝日イースターが怖い!血しぶきが飛ぶ儀式潜入レポ!

旅する料理研究家さとみんです。
日本人にはまだあまり馴染みのないイースターですが、
キリスト教圏にとってはとても大切な祝日がもうすぐやってきます。

私は2017年のイースターの時に、キリスト教圏でのイースターが
どのようにお祝いされているのかを見るために、
日本から見て一番近くて熱心なカトリック教徒の多いフィリピンに行ってきました。
そこでは想像も絶するような世界がありました。

今回ではその中でも特に激しい、パンパンガと呼ばれる地域での
衝撃的な光景についてレポートします。

イースターの2019年の日程の決め方や曜日の意味は?

イースターとはキリストにおける大事な意味のある、復活祭と呼ばれる大型連休です。
日本でいうゴールデンウィークのようなものでしょうか。

イースターは日付が決まっているわけではなく、毎年開催日が異なります。
その日にちの決め方は、
「春分の後に初めて来る満月の後の日曜日」
がイースターとして設定されるようです。
ちなみにその週はホーリーウィーク(聖週間)とよばれ、
特に木曜日から復活祭当日までの日曜日にかけての4日間がメイン期間になります。

2019年では4月21日の日曜日がイースター当日で、
メインの期間は木曜日の18日から21日までということになります。

それぞれの曜日には、意味があります。
木曜日はキリストが処刑される前日(Holy Thursday)
金曜日はGood Friday(グッドフライデー)と呼ばれ、
金曜日の昼15時にキリストは磔(はりつけ)の刑になり、
十字架に打ち付けられて処刑されたそうです。

そして土曜日は特に名前はなく、そのまま過ごし、
日曜日(Easter)に死んだはずのキリストが奇跡的に生き返ったという
大喜びのお祭りなのです。

その為、特に木曜日・金曜日はキリストが処刑されるということで、
今でも熱心なカトリック教徒はかなり厳粛な儀式を行っています。
お店もほとんどが閉まっていたり、人々は教会に通って
お祈りをしたり賛美歌を歌っています。

更に熱心な人では、当時のキリストの苦しみを自分も味わうことで
神に近づくということを求め、自らの体をムチで打ち付け、
十字架に貼り付けられることを望む人たちもいるのです((((;゚Д゚))))

フィリピンのイースターは血まみれ

私はその異様なる儀式を見る為に、実際にグッドフライデーと呼ばれる
2017年4月14日1の金曜日に、
パンパンガ州のサンフェルナンドと呼ばれる、
非常に熱心な儀式をしている村へ行ってきました。
そこではキリスト教の受難の再現がされているのだとか。

フィリピンのパンパンガ・サンフェルナンドの行き方は?

今回は私はマニラのマカティ地区に滞在していたのですが、
そこのゲストハウス(The good shepherd hostel)のスタッフさんと
一緒に同行したので迷うこともなく、すごく助かりました。

泊まっていたゲストハウスのページはこちらです。

今回は、ツアーで料金が別に発生するわけでもなく、
みんなで行く流れだったので、かかった経費は実費のみ。
これで案内していただけるなんて、すごく有難いことですね。
実際、会場までは裏道を通ったりして、
なかなか1人では調べていくのは大変だったように感じられます。

出発したのは朝の6時半です。
タクシーでバス乗り場へ向かい、そこからバスに乗りました。

朝8時のバス停は結構混雑していました。
ここで乗ったのはビクトリーライナーとユーバスです。
チケットはこちら。

7時半ぐらいに出発したバスで約1時間ちょっと、
やっとパンパンガのエリアに到着しました。
ここからはこのバイクタクシーで更に移動しました。
トゥクトゥクはのったことあるけど、横に座るタイプのバイタクは初めて。
正面がよく見える分、さらにスリルがあります。

↑ひょっこりのぞいているのは、ゲストハウスのスタッフ。怪しい人ではありませんw

バイクタクシーで移動してると、早速怪しい人たちを発見しました!
顔は黒い布で覆われていて、背中はペンキのように真っ赤です。
手にはハタキのような鞭を持ち、それを自分の体に打ち付けながら歩いていました。

いったいメイン会場では何が行われて いるのでしょうか・・・。
若干の恐怖感を感じます:(;゙゚’ω゚’):

バイクタクシーで15分ほど移動した後、更にこのよくわからない裏道を通り抜け、
民家のような場所を横切っていきます。ここ、ホントに正規ルートなのか?そこにはフィリピンの人々の暮らしが垣間見える光景がありました。

あと少しで会場だという時に、顔を布で覆われた人達が歩いて行きました。
こえええええ・・・

とうとう会場に到着。所要時間は約2時間。

会場に着いたのは朝の9時半頃です。

じりじりと焼き付ける日差しがかなりしんどい・・orz

そして、磔の刑が行われる時間はキリストが亡くなる15時頃からなので、
なんとここから約5時間半もを待たなければなりません。

ジリジリ焼ける日差しを避ける為のテントは
だんだんと人で埋め尽くされていて、かなりぎゅうぎゅう状態でした(汗)

長いなあ(;´Д`)

朝6時に出発して、こんなに早くこの場所に来る必要はあるのだろうか・・・?

おやつに食べた揚げバナナ。
周りには飲み物売り場などのお店がちょこちょこありますが、
そんなに手作りの食べ物はなかった印象です。  
WIFIも購入できたので使ってみようとしたけど・・・うまくいかない(;’∀’)

テントの下で立っていると、先ほどの怪しい男性達がたくさん歩いてきました。

とにかくその数の多いこと!!

地域のパレードのような印象です。エンドレスに通っていきます。
信じられないほどにみんな背中は皮がむけて血が滲み、真っ赤になっている
にも関わらず、容赦なく体に鞭を打ち付けています。
痛々しすぎる・・・!!!

これは英語ではSelf-flagellationという儀式で、
キリストの苦しみを味わいながら懺悔をする行為なのです。

ムチをうつ、バチンバチンという音がひびき、
正直かなりおぞましい光景です: (((;”°;ω°;)):
時には十字架を背負ったキリスト役の人もいました。
画像で見る分には、まだマシです・・。
なぜなら、実際にこの場にいると、
鞭を打つたびに血が飛び散って来るのです(゚д゚)!

更に最悪なことに、
この血がかかってしまうとその1年間は不幸になる
とまで言われているのですΣ(゚д゚lll)

人の血しぶきを浴びるだけでもじゅうぶん最悪なのに、
さらに不幸になるだなんて本当に最悪じゃないですか・・・orz

ゲストハウスのスタッフさん、思いっきりかかっていたし。。。
「ファック!!」って言って怒ってましたw

お昼12時を回る頃、血まみれの男達だけではなく、
衣装を身にまとった人たちがたくさんやってきました。
兵士のような格好をした人やキリストのような格好をした人たちがいます。

十字架を背負ったイエス・キリストが公開処刑されていく・・

そして12時半頃、いよいよ劇が始まりました。
皆さんテントを飛び出して、十字架の3つ並んだ丘の場所へ移動。

すごい密集具合です(;^ω^)

背が低い私は全く何が行われているのか見えないですし、
きっとよく見えたとしても、理解不能だったと思います。

そして、いよいよキリストの磔の儀式が始まりました!!


この 磔の刑はただただ十字架で括られていると思ったら大違いです。

なんと皆さん、
本当に手と足に五寸釘をぶっさしているのです((( ;゚Д゚)))

見てください、この苦悩の表情・・・(汗)

これを見ることによって、何だか本当にキリストが処刑された時のような悲しさがダイレクトに伝わってきました。
本当に痛々しいし、切ない(´;ω;`)

そして1人目の磔が終了したのは、13時前ぐらいです。
その後もひたすら順番で人がはりつけられて行きました。

この人なんて、本当に教祖様感があります。・・。
っていうか、ほんとに大丈夫・・・?汗(;’∀’)

最初は15時まで待たなくてはならないのかと思っていましたが、
意外と早く処刑が始まり、この場を去ったのは13時半頃でした。

さすがにずっと見ていると日差しも強いし、
立ちっぱなしだし、飽きちゃいますよね(;´∀`)

そして再びバスに乗り、マニラ中心地に戻ってきたのがだいたい15時半頃でした。

全体の感想

かなり体力的にはハードだったパンパンガ州・サンフェルナンド村のイースター訪問。
時間も結構かかるので、直前まで行こうか迷っていましたが
今回のフィリピン旅行の目的はイースターの文化が見たいというところだったので、
やはりこの村に行ったのは本当に正解だったと思いました。

マニラ市内ではこのような激しい光景を見られることはなかったと思いますし、
やはりフィリピンはとても宗教に熱心なんだ、というのを感じました。

キリストが処刑された時の人々の悲しみが
復活した時の喜びを実際に目の前で再現することから、
イースターを行うことの意義をすごくリアルに感じられました。

ちなみに、イースター4日間の全容レポ(旅行記)はこちらです↓

あわせて読みたい
フィリピンのキリスト教のイースター祭りは夜が大賑わい!【マニラ旅行記】旅する料理研究家さとみんです。 アジアの中で熱心なカトリック教徒が多いと言われているフィリピン。 Holy Week(聖週間)と...

かなりマニアック向けな旅とは思いますが、
興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか?

それでは!!

あわせて読みたい
イースター祭りはなぜ卵やうさぎが使われるの?【フィリピン、マニラ旅行記】旅する料理研究家さとみんです。 国内でも徐々に広がりつつあるイースターのお祭り。 日本は本当に違う宗教の文化をフットワーク軽く取...

ABOUT ME
旅する料理研究家さとみん
㈱BIOTRIP代表取締役。管理栄養士。 心身のバランスを崩したのをきっかけに食の大切さに気づき、料理教室講師、マクロビスイーツ工房経営を経験。1000を超えるレシピを制作。 さらなる食の追求のため、日本一周したのち、世界の食卓を巡り、旅×食×人を繋ぐ、世界一周・料理修行の女一人旅をクラウドファンディングで達成。2か月で150万円を集める。行った飲食店は1万店舗、使った資産は1000万以上。私の使命は、人の人生が加速する繋がりやきっかけを創ること、勇気をだして一歩踏み出す人の背中を押すことです。 レシピや旅情報はLINE@でも配信中!
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.