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世界一周旅行記

【世界一周旅行記②ペルー】世界の食卓を変えた偉大な国


メキシコを出発し、 ペルーのリマ に到着したのは 夜の23時頃だった。

とにかく治安が悪いと言われているリマ。

空港から乗るタクシーは ぼったくり だと言われているので、私は友人の情報をもとに 少し 空港の 外を歩いて流しのタクシーを捕まえようとした。

今思えば、こんな夜道を日本人女性が一人でスーツケースを引いてふらふらと 歩くなんて、ぼったくりよりもよっぽどヤバイことをしていたことを、恐ろしく感じる。

しかしこの時、
まだ私はこの国のことを知らなすぎた。

南米でタクシーに乗るときは、しっかり筆談で金額を確認し、すぐに鍵を閉めたり、荷物を足の下に 隠したり、細心の注意を払わなければならない。

神経を使い果たし、なんとか 乗ったはずの タクシーだが、 現地通貨のソル(30円/1ソル)で交渉したはずの 金額は、早速「ドル(100円/1ドル)」に話がすり替わっていた・・。

当初の予定の3倍以上の 金額をふっかけられてしまった が、無事に日本人宿「江田イン」にたどり着いた。

深夜の日本人宿は 真っ暗で寂しく、静かで、
なんだか とても 心細いような 気持ちに なってしまった。

とにかく、この夜が早く明けてほしい。
そればかりを 願って 布団にくるまっていた。

しかし、そんなどんよりした気持ちは、
翌朝、近くの市場に行くと吹き飛ばされた。

この国の食文化は本当にすごい。

見たこともないアマゾンの果物たちや、
紫色のとうもろこし、豊富な種類のじゃがいも。唐辛子やトマトなど、たくさんの食材の原産国でもあるし、料理のバリエーションも 豊かで、 強いエネルギーを感じる。

日本でも、誰もが毎日のようにペルー原産の食材を口にしていると思うと、ペルーが世界の食卓に与えた影響は計り知れない。

ペルーを象徴する色といえば 黄色だ。

この国の人はコーラまでも黄色い「インカコーラ」を 愛している。
世界的な定番ドリンクのコカコーラが、この国では負けを認めているそうだ。

スーパーで並ぶインカコーラは圧巻だった。

ペルー料理は、何を食べても大変美味しく、
気候や歴史的背景などのストーリー性のあるものばかりで、 さすが世界的に注目されているジャンルの料理と言われているだけあった。

醤油で味付けされたロモサルタード、
ソースが絶品のパパアラワンカイーナ、
パプリカグラタンのロコトレジェーノ・・

どれも洗練された美味しさだった。

治安の良いミラフローレス地区では、
自前のコックコートを着て、
ペルー料理教室に参加した。

レッスンでは、ペルー料理の代表格でもある「セビーチェ」という魚のマリネは、
実は刺身が大好きな日本人が開発した料理なんだよ、という話が先生の口から出てきた。

欧米人ばかりの参加者に紛れて、
私は誇らしい気持ちになった。

しかし、その後には、
悲劇が待っていた。

世界最大規模の噴水が見れるレゼルバ公園の噴水ショーを 見て向かった先は、バックパッカーに定評のある日本人宿の「お宿桜子」。

滞在している人達が素敵ないい宿だった。

しかし、この周辺の治安は、あまりにも悪すぎた。タクシーも、夜は行きたがらないエリアと言われている。

お宿桜子に泊まった翌朝、
近くに大きめの市場があるということで、
さっそく、行ってみることにした。

思いのほか、
ゆったりした雰囲気に油断してしまったのか、
そこで 私は窃盗事件に遭った。

赤のカバンをまるまる盗られてしまった。

私を助けてくれたのは、
江田インで出会ったモニカだった。
私が SNS で 事件にあったことを投稿した後、すぐに連絡してくれたのだ。

私は、このモニカという女性に、
とにかく救われた。


彼女との会話で、ペルーのことを深く知ることができたし、ここは本当に危険だということを、心から理解することはできた。
現地の人が危険だというのだから、間違いない。

それでも、自分を褒めてあげたいと思ったのは、 こういうことを想定した上で、様々な事前対策をしていたことだ。

現金は取られなかったし、母にスマホを持たせていたおかげで、スムーズにLINE でやりとりができ、連携プレーでパスポートを1日で発行できた。

さらに、世界一周航空券は日程の変更の融通が利くので、 大幅な打撃を受けることはなかった。

世界一周に出発して、
わずか7日で「海外の洗礼」を受けてしまったが、
この経験を早めにしたことで、その後の警戒心は一層高まり、 より安全に旅ができるようになるきっかけになったのではないか?と、
前向きにとらえるように している。

そういう意味では、
東周りはいい選択だったのかもしれない。

色々あったペルーだが、ダイナミックなエネルギーを感じる、力強い国だった。
今後、さらに治安が改善されていくことを願いたい。

チリへ続く

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ABOUT ME
旅する料理研究家さとみん
㈱BIOTRIP代表取締役。管理栄養士。 心身のバランスを崩したのをきっかけに食の大切さに気づき、料理教室講師、マクロビスイーツ工房経営を経験。1000を超えるレシピを制作。 さらなる食の追求のため、日本一周したのち、世界の食卓を巡り、旅×食×人を繋ぐ、世界一周・料理修行の女一人旅をクラウドファンディングで達成。2か月で150万円を集める。行った飲食店は1万店舗、使った資産は1000万以上。私の使命は、人の人生が加速する繋がりやきっかけを創ること、勇気をだして一歩踏み出す人の背中を押すことです。 レシピや旅情報はLINE@でも配信中!
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