旅する料理研究家さとみんです
今回は以前、イベントでお出しした「ラパウ・ソンクチャー」という
デザート の作り方を紹介します!
目次
ラパウソンクチャーとは
ラパウソンクチャー(ល្ពៅសង់ខ្យា)とは、
カンボジアの定番のスイーツで、
かぼちゃ一個をまるまる使ったココナッツプリンです。
かぼちゃの語源であるカンボジアらしいデザートですよね♪
ちなみに、タイでも同じようなスイーツがあり、
こちらは「サンカヤー・ファックトーン」というのだとか。
私もカンボジアに行ったとき、ローカルな市場で、このスイーツをよく見かけました。
カットされた断面がなんだか可愛いですよね。
シンプルな卵とココナッツミルクで作られてることが多いので、
お味は素朴な懐かしい昔ながらのプリンに近く、卵の風味がしっかりとします。
現地では、料理やスイーツには、アヒルの卵を使うのが主流だそうですよ。
また、かぼちゃには、当たりはずれがあるな~というのも感じましたね。
使う品種によっても食感や仕上がりは変わり、
西洋南瓜で作れば、ホクホクと甘く、美味しいものになるし、
日本かぼちゃで作れば可愛いけど、下手するとベチャっとなると思います。
小ぶりの日本かぼちゃで作って、
表面にハロウィンの顔(ジャック・オ・ランタン)を掘れば、
それだけでとっても華やかな楽しいパーティースイーツになりますね♪
それでは作り方、行ってみましょう!
ラパウソンクチャー(カンボジアのココナッツミルクカボチャプリン)のレシピ!
<材料>
かぼちゃ 中サイズ1個
卵 7個
ココナッツミルク 200cc
砂糖 100g
塩 2.5g(小さじ半分)
小麦粉 大さじ1
<作り方>
カボチャの下ごしらえをします。
カボチャは包丁でへたを切り落として、フタになるようにします。
(フタは、くれぐれも捨てないようにしてください!)
そして、かぼちゃの中身をスプーンできれいにくり抜いていきます。
・・・と簡単に言ったものの、かぼちゃって意外とすごく硬いですよね。
どうしても固いときは、電子レンジで1分ほど加熱すると、
かぼちゃが柔らかくなって作業がしやすくなるそうですよ。
中に流し込むカスタードプリン(フィリング)を作ります。
卵を割り、ココナツミルク、砂糖、塩、小麦粉を混ぜ合わせます。
裏ごし器でこすと出来上がりが滑らかです。
これを、くり抜いたかぼちゃの中に流し込みます。
上にフタ(下手の部分)をのせて、蒸し器で蒸します。
はじめに、強火で10分加熱し、その後は弱火にして1時間ほどじっくりと蒸します。
プリンが固まるまでに、結構時間がかかるんですよね。
時間がたったからといってすぐに加熱をやめるのではなく、
竹串を真ん中に刺して固まったか確認してみて、
何もついてこなくなれば、出来上がりです!
感想。ラパウソンクチャーは、
色んな意味で「甘くなかった」。笑
このかぼちゃプリン、カンボジアの市場ではどこにでもある
庶民的なメニューなので、きっと作るのが簡単なんだろうなと思っていました。
しかし、実際作ってみると、
私にとっては意外と難易度の高いスイーツでした。
なぜなら、
取り出すときに柔らかくなったかぼちゃが崩れてしまいそうなのと、
プリンがちゃんと固まっているのか、判断の見極めが厳しいからです。
実際に作ってみると、なかなかプリンの生地が固まらずに、焦りました。
恐らく、今回の蒸し時間は1時間以上かかったのではないかと思います。
このときは、3個ほど同時に作ったのですが、
一つは失敗し、中身がゆるゆる&とろとろな仕上がりになってしまいました。
(これはこれで、美味しくないわけではないのですが・・)
放射状に切り分けてお皿に盛り、いただきます。
実際にこのレシピで作って味を見てみたところ、
普段 日本で濃厚なプリンを食べ慣れている甘党の私からしたら、
ちょっと甘さが少なめに感じられたので、
砂糖を焦がしてカラメルソースを作りました。
現地でも、練乳やココナッツミルクなど、甘いものをかけていただくこともあるそうです。
切り分けたかぼちゃプリンにこのカラメルソースをかけると、
全体のバランスが良くなり、美味しくなったので、
ぜひ試してみてくださいね(๑•̀ㅂ•́)و✧
イベントでは、みなさんから好評をいただけたので
よかったです。
それでは!